SSブログ
美術鑑賞 ブログトップ

ルーブル美術館展/美の宮殿の子どもたち [美術鑑賞]

7月31日金曜日にもう1つのルーブル美術館展に行って来ました。

大阪の中ノ島なので京都より楽に行って来れました。

大阪から歩いて20分位で
国立国際美術館に着きました。

早速イヤホーンガイドを借りました。

藤村俊二さんとテレ朝の川瀬アナの解説です。
ゆっくりお話されるので
よく解りました。

 
やはり興味深かったのは
17世紀における子供たちのお勉強ぶりです。

「学校の先生」

と題名がついている
アドリアーン・ファン・オスターゼの作品です。

17世紀のオランダでは
子供に良い教育を受けさせるというのが
とても重要だったようです。
そして
地方の学校では、
しばしば教師の暴力があり、
黙認されていたようです。

この絵にも鞭を片手に教えている教師が描かれています。
子供達はめげず
に熱心に勉強しているのが分かります。


もう1つ「宿屋の戸口のヴェル弾きとヴァイオリンを弾く子ども」

もオスターゼの作品です。

これはこの時代の
音楽家達の不安定な生活や農民の様子などが描かれています。
子ども達は、興味を持って聴いているようです。


その次に興味を持ったのは「少女のミイラと棺」です。

ラメセス王朝の習慣に従って作られている棺ですが、
棺自体が
少女の生前の形をしています。

長い鬘をかぶり花のヘヤーバンドをして
そして広口の袖の白いゆったりとした亜麻布のドレスを着ています。

きっと可愛かった女の子を偲び作らせたのでしょうね。

サイドには神さまが描かれています。

ルーブルには子どものミイラはこの少女のだけだということです。


『美の宮殿の子どもたち』は

7つのカテゴリーに分かれていて 
221作品の展示です。


*第1章 誕生と幼い日々*1~24


5 授乳する女性と召使を表したオストラコン
6 授乳する女性を表したオストラコン
*第2章 子どもの日常生活*25~75


25 旗手ジェフゥティの供養碑
38 学校の先生 アドリアーン・ファン・オスターゼ
49 台車に乗ったハリネズミ
66 食前の祈り ジャン・シメオン・シャルダン


*第3章 死をめぐって*76~86


76 少女のミイラと棺
79 少年のミイラマスク
83 悲しみにくれる精霊 ジャン=バチィスト・ドフェルネ
85 無垢 ジャン=バチィスト・ルイ・ロマン


*第4章 子どもの肖像と家族の生活*87~147


87 夫婦と子どもの像
96 幸福な家族(旧名:洗礼からの帰宅) ルイ・ル・ナンもしくはアントワーヌ・ル・ナン
111 マスター・ヘア ジョシュア・レノズル
133 フランス王妃マリー=テレーズの幼き日の肖像 ディエゴ・ベラスケス工房
134 9歳のルイ15世の胸像 アントワーヌ・コワズヴォ
144 子どもの習作 ペーテル・パウル・ルーベンス


*第5章 古代の宗教と神話のなかの子ども*149~174


149 座る子ども
153 幼いホルス神に授乳するイシス女神
166 赤像式スタムノス『蛇を絞め殺す幼児ヘラクレス』 ベルリンの画家に帰属
167 子どものサテュロス
174 アモール ドニ・フォワヤティエ


*第6章 キリスト教美術のなかの子ども*175~192


183 聖母子と聖ステパノ、聖ヒエロニムス、聖マウリティウス ティツィアーノ・ヴェチェッリオの工房
185 幼子イエスを礼拝する聖母 アンドレア・デッラ・ロッピアの工房
191 河から救われるモーセ ゴブラン製作所、ジャン・ジャンスの工房


*第7章 空想の子ども*196~221


213 葡萄を収穫するアモールのタピスリー
220 アモールの標的 フランソワ・ブーシェ


本当にたくさんの作品にふれ大満足で帰って来ました。
また図録をながめ
余韻を楽しもうと思っています。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:演劇

ルーブル美術館展/17世紀ヨーロッパ絵画 [美術鑑賞]

7月23日(木曜日)は
暑い日だったのですが
京都まで
行ってきました。

早くに
前売り券を買っていたのと
今日を逃すと
なかなか行く日が無いということで、

重い腰が上がったのです。

阪急のT駅から乗り
J駅で乗り換え
京都河原町に着きます。

そこから

バスでやっと目指す
京都市美術館に着きました。

途中バスの中で
迷ってる人に出会い
一緒に来ました。

入り口で別れ、

早速
イヤホーンガイドを借り
中へ入りました。

夏休みのせいか
たくさんの人でいっぱいです。

中尾彬さんの
素敵な声で
ガイドされながらの鑑賞となりました。

とってもゆっくりお話して下さるので、
とても判りやすい解説でした。


ヨハネス・フェルメールの
『レースを編む女』は

本物を観て感激しましたが、
やはり大人気で
たくさんの人集りでした。

人物は可愛い少女ですが、
この頃のオランダの上流階級の子女は
レース編みが
必須だったようで、
みんな励んでいたそうです。

フェルメールは
光と影の魔術師と言われています。

この絵画も
それがよく現れていて

光の部分と影の部分により

どちらの方向から光が指しているかわかり、

手前にクッションや
赤や白の糸、
聖書を描く事により

当時の日常の生活が、
どのようなものだったのかが分かります。

1669~1670年頃に
描かれたものだと言われています。

ゆっくりと
良く観る事が出来て

よかったです!


たくさん気に入った作品の中で、
もう一つ

『王女マルガリータの肖像』も好きな作品です。

とてもあどけない、
幼い王女。

スペインのマルガリータ・マリア王女です。

15歳で
オーストリアのレオポルド1世と結婚して
22歳の若さで亡くなりました。

ディエゴ・ベラスケスとその工房の作品で

1654年に描かれました。


作品リスト


Ⅰ=「黄金の世紀」とその陰の領域


1 川から救われるモーセ(二コラ・プッサン)1638

2 マリード・メディシスの肖像(フランス・プルビュス 子)1610

3 金色の花瓶に活けられた花束とルイ14世の胸像(ジャン・ブラン・ド・フォントネイ)1685

4 ド・ブロワ嬢と推定される少女の肖像(ピエール・ミニャール)1080以前

5 古代風の服を着た人々のいる川辺の風景(ジョバンニ・フランチェスコ・グリマルディ)1670頃?

6 ジョウビタキの巣(アブラハム・ミニョン)1070頃?

7 縁なし帽を被り、金の鎖を付けた自画像(レンブラント・ファン・レイン)1633

8 リュウトを持つ道化師(フランス・ハルス)1624頃

9 婦人の肖像(ニコラス・マース)1674

10アムステルダムの新市庁舎のあるダム広場(ヘリット・アドリアーンスゾーン・ベルクヘイデ)1655以降

11風景の見える石のアーチの中に置かれた花束(アンブロシウム・ボスハールト 父)1619-1621

12レースを編む女(ヨハネス・フェルメール)1669-1670頃

13葡萄の籠(ピエール・デュピュイ)1650頃

14婦人の肖像(フアン・バウチスタ・マルチィネス・デル・マーソ)1655-1665

15農民の家族(ルナン兄弟)

16トルコ軍と騎兵隊の戦い(アニエッロ・ファルコーネ)1631

17 ライン川を渡るルイ14世の軍隊(アダム・フランス・ファン・デル・ムーレン)1672頃

18法悦の聖フランチェスコ(17世紀スペイン派)1650頃?

19プラハ近郊白山での戦い(ピーテル・スナイエルス)17世紀半ば

20襲撃(17世紀フランドル派)1600-1630頃

21ムール貝を食べる少年たち(ペデロ・スーニェス・デ・ビリャビセンシオ)1685-1690頃

22テーブルを囲む陽気な仲間(17世紀ローマ派)17世紀初頭

23窓辺の酒飲み(アドリアン・ファン・オスターデ)1640-1660頃

24家族の陽気な食事(ヤン・ステーン)1674


Ⅱ=旅行と「科学革命」


25トロイアを逃れる人々を導くアイネイアス(ペーテル・パウル・ルーベンス)1602-1604頃?

26果物と野菜のある静物(サミュエル・ホフマン)1640-1642

27山岳地帯の川、スカンディナヴィアの景観(アラールト・ファン・エーフェルディンゲン)1650年代末

28ブラジル、パライーバ川沿いの住居(フランス・ポスト)1661-1669

29クリュセイスを父親のもとに返すオデェッセウス(クロード・ロラン)1644頃

30王女マルガリータの肖像(ディゴ・ベラスケスとその工房)1654

31手紙を持つ20歳の若者(バルトロメウス・ブレーンベルフ)1641

32ルネ・デカルトの肖像(フランス・ハルスに基ずく)1650頃

33アムステルダム港(ルドルフ・バクハイセン)1666

34嵐(ヤーコブ・ファン・ライスダール)1670頃

35 5つの貝殻(アドリアーン・コールテ)1696

36弓を持つ東方の戦士:バルバリア海賊(ピエル・フロンチェスコ・モーラ)1650

37一瘤ラクダの習作(ピーテル・ブール)1669-1671

38ブリュッセルのブルゴーニュ公旧城(ヤン・ファン・デル・ヘイデン)1668-1672

39プファルツ選帝侯の息子たち(アントーン・ファン・ダイク)1637

40コンパスを持つ哲学者(ルカ・ジョルダーノ)1660頃

41メランコリー(ドメニコ・フェッティ)1620頃

42火(ヤン・ブリュウゲル「父」とその工房)1600頃?

43ユノに欺かれるイクシオン(ペーテル・パウル・ルーベンス)1615頃

44アイネイアスの傷口にディクタムヌスの薬液を注ぐウェヌス(ジョバンニ・フランチェスコ・ロマネッリ)1645-1647

45歯を抜く男(フェリット・ダウ)1630-1635頃

46アンドロメダを救うペルセウス(ヨアヒム・ウテワール)1611


Ⅲ=「聖人の世紀」、古代の継承者?


47プロセルピナの掠奪(シャルル・ド・ラ・フォッス)1673もしくは1665-1670頃

48羊を連れた洗礼者ヨハネ(バルトロメオ・マンフレンディ 帰属)17世紀初頭

49聖ステパノの石打ち(アンニーバレ・カラッチとその工房)17世紀初頭

50エスランの聖母(シモン・ヴーエ)1640-1650

51聖母の誕生(ピエトロ・ダ・コルトーナ)1643以降

52受胎告知 天使(カルロ・ドルチ)1653-1655頃?

53受胎告知 聖母(カルロ・ドルチ)1653-1655頃?

54洗礼者ヨハネを伴う聖母子(ドメニキーノ)1605頃

55大工ヨセフ(ジョルジュ・ド・ラトゥール)1642頃

56花輪に囲まれた聖家族(フランス・フランケン 子)1620頃

57聖堂の内部(ヘンドリック・ステーンウェイク 子)1630-1640頃

58法悦のフランチェスコ(ルイス・トリスタン)1620頃?

59 6人の人物の前に現れる無原罪の聖母(バルトロメ・エステバン・ムリーリョ)1662-1665

60鹿に変身させられたアクタイオン(フランチェスコ・アルバーニ)1640頃

61聖エウスタキウスのいる風景(ジョバンニ・バッチィスタ・ヴィオラ)1610頃

62モッラ遊びをする人々(カーレル・デュジャルダン)1660-1670

63バテシバ(ウィレム・ドロスト)0654

64ナイル川にモーゼを遺棄するヨケベト(ピエール・パテル 父)1660

65 4人の副音書記者(ヤーコブ・ヨルダーンス)1625-1630頃

66「名声」に冠を授けられるマルスとウェヌス(シャルル・ル・ブラン)1650-1660頃

67キリストの受難(フランス・フランケン 子)1630-1635頃

68聖ペテロの口述のもとに福音書を記述する聖マルコ(17世紀ローマ派)17世紀の第1四半期

69ヨハネス・デ・フォスの哲学論文を呈示する天使と寓意像(ローデウェイク・デ・デイステル)1695頃

70天国の栄光(ピエール・ミニャールの原作に基ずく)(ミシェル・コルネイユ 子)

71ペテロの涙(グェルチーノ)1647

こうして

一つずつ作品名を並べていくと

多くの作品を
見せていただいたのだと分かり

ビックリしました。

時間が充分あったので

ゆっくり鑑賞できて

良かったです。




nice!(0)  コメント(1) 
共通テーマ:演劇
美術鑑賞 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。